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2013年01月14日

2012年度、アリーグ最優秀救援投手フェルナンド・ロドニーの投球分析

 2012年度、大リーグで信じられないような活躍をした選手と言えば、37歳にしてナショナルリーグでサイ・ヤング賞を受賞したナックル・ボーラーのR.A.ディッキーの名前がすぐにあがります。

 しかし、タンパベイ・レイズの35歳のクローザーであるフェルナンド・ロドニーの方がもっと驚くような活躍だったかもしれまん。

 ロドニーの突然の大活躍は2012年度の大リーグの投手の中で最大の謎です。

 アリーグ最多の48セーブを挙げ、防御率は驚きの0.60でクローザーの大リーグ記録を更新したのです。これまでの記録はデニス・エッカーズリーの0.61でした。

rodney ERA.jpg

 
 驚くのはこれだけではありません。ロドニーは2012年度が大リーグで10年目のシーズンだったのですが、それまでは防御率は4点台で、球速は以前から最速100マイルを投げていたのですが、制球が悪く四球率/9回は最も良いシーズンで3.5、2011年度は7.9でした。通算では4.4です。

rodney BB.jpg

 ところが、2012年度は四球率/9回が1.8と信じられないような数字にまで下がりました。


 三振奪取率/9回は2011年度の7.3から2012年度は9.2と向上しました。通算では8.4です。

rodney KK.jpg

 ロドニーは2012年度の活躍で最優秀救援投手賞とカムバック賞を受賞しています。

 何がロドニーを変えたのか、その秘密を探ってみましょう。

 2011年度までと大きく変わった点が3つあります。

@投球フォームで、前足をほとんど上げなくなった

ロドニー2010年5月19日、96マイル、ツーシーム
rodney20100519new.gif
rodney20100519newslow1.gif


ロドニー2012年、98マイル、フォーシーム
rodney201298mile.gif
rodney201298mileslow1.gif
rodney2012side.gif

ロドニー2012年、82マイル、チェンジアップ@
rodney change up 2012.gif

ロドニー2012年、85マイル、チェンジアップA
rodney change up 2012no2.gif

A球種の配分が変わった。
 3つの球種をほぼ均等の比率で投げるようになった。
 3つの球種はツーシーム、チェンジアップ、フォーシームです。以前は比率の低かったツーシームを多く投げるようになり、その結果、ゴロが多くなり、被本塁打率も非常に低くなりました。

rodney GB FB LD..jpg

rodney HR.jpg

 2012年度の球種の配分は、チェンジアップ36.5%、フォーシーム31.4%、ツーシーム30.8%でした。
 また、チェンジアップの空振り率が2012年度は25.7%と上昇しました。2011年度は15.3%でした。

年毎の球種の配分、FF:フォーシーム、FT:ツーシーム、CH:チェンジアップ、SL:スライダー
rodney pitch selection change.jpg


Bマウンド上で立つ位置が、マウンドのプレートの最も一塁側になった。

ロドニー、2012年度のマウンド上の位置
rodney2012plateposition.jpg
 
 その結果、ボールのリリースポイントが一塁側になり、打者に投げ込むボールの角度が変わった。これも打者にとっては打ちにくくなっているのでしょう。

ロドニー、2011年度のリリースポイント
rodney2011release.jpg
FF:フォーシーム、FT:ツーシーム、CH:チェンジアップ、SL:スライダー

ロドニー、2012年度のリリースポイント
rodney2012release.jpg
FF:フォーシーム、FT:ツーシーム、CH:チェンジアップ、SL:スライダー

 ロドニーの制球が良くなって四球率が減少した理由としては、@の前足を上げなくなったことと、ツーシームを多く投げるようになり、ゴロを打たせてアウトを取るようになったことが考えられます。
 ロドニーは2011年度は初球にフォーシームを最も多く投げました(約5割)が、2012年度はフォーシームよりも球が沈み、右打者の手元に食い込む変化をするツーシームを初球に最も多く投げました(約4割)。

2011年度の初球の入り方、フォーシーム53.8%
rodney2011first pitch.jpg 
FF:フォーシーム、FT:ツーシーム、CH:チェンジアップ、SL:スライダー
type 球種
count 球数
selection 球種選択比率
strike ストライク率
swing  スウィング率
whiff  空振り率
foul  ファウル率
in play インプレイ率(空振り、ホームランを除き、ボールがダイアモンド内に飛んでプレイ継続中となる率)

2012年度の初球の入り方、ツーシーム40.8%
rodney2012firstpitch.jpg
FF:フォーシーム、FT:ツーシーム、CH:チェンジアップ、SL:スライダー
posted by BEST PITCHING at 14:32 | Comment(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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