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2014年03月02日

アロルディス・チャップマンの投球フォームを目指すためのコツ

 野球好きさん(名無しさん)へのお詫びと、アロルディス・チャップマンの投球フォームを目指すためのコツの記事削除に関する御連絡。
 野球好きさん(名無しさん)へのコメントに書いた内容を再掲載し、読者の皆さんへのご連絡とさせていただきます。
 記事削除は読者の皆さんへの4、5日の連絡期間を設け、行なう予定です。

コメントに書いた内容
 野球好きさんのご指摘の通リ、チャップマンが着地後の上体の屈曲に腹筋を使っているという私の書いた内容は間違いで、腹斜筋と言うのが正解でした。それにしたがって、私の記事を訂正したのですが野球好きさんの考えに基づく内容であることを読者に指摘してから行なわかったことを、野球好きさんに深くお詫びいたします。 また、読者の皆さんに私の理論であるかのような誤解を与えてしまったことを、重ねて深くお詫びいたします。

 野球好きさんの指摘された内容は以下の通リでした。(カッコ内)

(動画、写真が多くたいへん参考にさせていただいてます。

今回の分析で気になったのですが、着地後に腹筋を使って上体を屈曲させているというような書き方がありますが、腹筋とは腹直筋のことでしょうか?
どちらかというと、着地後の体の屈曲と回転は、腹筋よりも、腸腰筋がメインと、外腹斜筋かなと思いますがどうでしょうか?
なぜなら、腹筋であるとしたら、腹筋は肋骨下から、骨盤の下部のほうについてるので、それが強く働くと、むしろ骨盤が後傾に働いてしまうと思いますが、動画や写真を見るとむしろ骨盤全体が股関節を角として前傾方向に屈曲してます。
それも、直前で軸足の蹴りによって、体しなり、腸腰筋が大きく伸ばされた反射で、強く縮むことで起きている現象かと思われます。
そう考えると、腹筋よりも腸腰筋かなと思いましたがいかがでしょうか?)


 その後、チャップマンの投球動作についていろいろ分析し直すと、記事の内容全体が分析不足であり、新たに考え直した分析を以下に、記すとともに、この記事内容自体を全削除したいと思っていることをご連絡いたします。

 チャップマンの投球動作を分析し直した内容

 チャップマンは着地後の上体の屈曲に腹筋を使っていると、私はブログの中で書きましたが、見直してみますと確かにご指摘の通リ、屈曲の部位が股関節であり、より上部の臍近くにはなっていませんでした。したがって、ご指摘の通リ、腹筋(腹直筋)をチャップマンは使っていないというのが正解だと思います。
 ノーラン・ライアンの投球フォームを見てみると、体の屈曲は股関節よりも上の位置になっていました。ノーラン・ライアンは、前脚を高く上げ、それを振り子のように下ろしながら上体を水平ぐらいまで倒しています。その際、腹筋(腹直筋)を強く利用しているのかと最初は思ったのですが、腹筋の利用はそれ程でもなく、ブレーキ役の背筋の強さが重要なようです。

 チャップマンの前足を着地してからの屈曲は、ご指摘の通リ、腹筋によるものではなく、股関節を屈曲させる筋肉である腸腰筋であり、さらには大腿直筋も関係していると思います。
 しかし、チャップマンは体をホームプレート方向に移動させる速度が速いので、前足を着地した時、上体が前に進んで行こうとする(車が急ブレーキを踏んだときに、体が前に飛んでいこうとするように)慣性が強いので、あまり股関節の屈曲筋は働いていないかもしれません。ホームプレート方向への重心の移動速度が遅い投手では、股関節の屈曲筋は強く働かせないといけないと思います。
 
 着地後の体の回転(骨盤に対する上体の水平(横)回転)には、ご指摘の通リ腹斜筋が働いていると思いますが、チャップマンは早い段階から、骨盤ならびに、それよりも少し遅れて上体が、速く回転して(水平回転の慣性が大きい、つまり水平回転エネルギーが大きい)いるので、上体がホームプレート方向に倒れる慣性(縦回転の慣性が大きい、つまり縦回転エネルギーが大きい)と上体の水平方向の回転慣性、が大きいので、腹斜筋(収縮力)が働く力は小さく、意識して働かせなくて済んでいると思います。前足を着地したときに働く慣性力による上体の前傾に加えて、重力による上体の縦回転トルク、および水平回転トルク(上体の軸が3塁側に傾くことで重力により生じる)が加わるのも体幹部(腹直筋、腹斜筋、大胸筋、前鋸筋)に大きな筋力が働かずに済んでいる理由だと思います。
 ストライドが小さく、骨盤の回転速度も弱い投げ方だと、体幹部には大きな筋力が必要になります。その場合には当然、腹斜筋にも大きな収縮力が働きます。

 したがって、投球のコツとして取りあげるポイントとして、腹筋を取り上げたのは適切ではありませんでした。
 昔のハイキック投法のような背中を反らせるような投げ方、あるいはテニスのサーブ(ロジャー・フェデラーのように)、ジャンピングサーブ、走り幅跳び(反り跳び)では腹直筋に大きな力が働いていますが、チャップマンの投げ方の場合には腹斜筋、腹直筋はなおさら、意識すべき点ではないように思います。
 腹筋よりも大事なポイントを取りあげるべきでした。

 投球のコツとして意識するべき点を改めて挙げてみたいと思います。これはかならずしもチャップマンと同じではないかもしれません。チャップマン風の投球をするために意識するべきポイントを自分なりに考えたものです。後で訂正する必要があるかもしれませんが、現時点で最適だと考えているものです。

@ワインドアップする前に両足が地面に着いているとき(セットポジション、あるいは、チャップマンのようにセットポジションよりも前足を背中側に引く、あるいはクレイグ・キンブレルのようにセットポジションよりも前足を前側に出す)頭の位置を動かさないようにして、前脚を軸足側の胸の前近くまで高くあげ、頭と軸足を結ぶ線をホームプレート方向に意識して十分前傾させる。
Aその際、軸足の踵に重心がかかるようにする。

 このとき、どうしても、頭が2塁側に動いてしまいます。それを防ぐために、軸足側の膝を内側(ホームプレート側に絞る、つまり倒す)に絞る。
 こうすることによって、軸足側の外旋筋のテンション(緊張)が高まります。また、頭と軸足を結んだ線はホームプレート側に十分前傾しているので、重力により上体をホームプレート側に回転させるトルクが働きます。
 さらに、Aを実施すると、上体ならびに、骨盤を水平回転(横回転)させるトルクも働きます。骨盤の軸(直立姿勢の時の重力の方向に一致)が背中側に傾くと重力による水平回転トルクも働きます。骨盤には前脚が着いているので、前脚の重力による水平回転トルクが最初に働くため、自然に骨盤が最初に水平回転するように感じるはずです。
 上体が前屈みになって爪先側に荷重点の中心があると、骨盤を水平回転させるのに軸足側の股関節の外旋筋には大きな負荷がかかります。軸足側の股関節よりも上の部分はホームプレートよりも2塁側に回転したがっているからです。この傾向は上体が2塁側に傾いているとさらに大きくなります。(松坂投手のように)

 ワインドアップのとき、骨盤の軸は背中側に傾き、さらにホームプレート方向に傾いていることが大事です。

Bワインドアップのとき、前足が最高点に達する前に上体がホームプレート方向に回転(頭と軸足を結ぶ線が軸足を中心に縦回転)するように、頭と軸足を結ぶ線を意識して十分に前傾させる。前傾する角度は10から15度ぐらいですが、頭の中では30度ぐらいに感じるほど大きくします(実際はその半分ぐらいにしかなっていないと思います)。
 この前傾を大きくするには、セットポジションからの方が楽です。このとき、グラブ側の肩が投球側の肩よりも低くなっている必要があります。

 この後は、前足、軸足、いずれの股関節の筋肉にもを入れ強く蹴るのが大事だと最近まで考えていましたが、逆に力を抜いて、両脚、および体の重心の位置エネルギーを利用し、重力による回転トルクを利用した方が、エネルギー効率が良く、体に負荷をかけずに速い球を投げれると思います。
 特に、軸足側の内転筋の緊張を緩めることにより、外転筋優位になるので、重力、および小さな外転筋の緊張だけで、ストライドが素早く伸びてゆきます。

Cこの後は、上体を垂直に起こすことに意識を置き、前足を着地したら、投球側の股関節、膝関節、足関節、爪先の関節を一気に伸ばし、爪先から肩関節までを一直線に伸ばすことを意識します。
 この一直線の形により、投球側の肩がホームプレート方向に加速されます。


D前足を着地する時には、片足一本でバランスが取れるように体の重心の位置だけ注意します。体全体の前足側半分にブレーキをかけ、投球側の体半分だけブレーキがかからないようにするためです。

E前足を着地したら、軸足側の股関節以下の関節と同じタイミングで思いきり素早く、ホームプレート方向に伸ばしたグラブを脇に抱え込むように、肘、肩甲骨を背中側にに引きます。
 この動作により、ボクシングのストレイトパンチ、空手の正拳と同じしくみで、投球側の肩が前に出るのを助けます。

Fボールのリリースポイントは出来るだけ、グラブ側の着地した足の位置よりも前にくるように、軸足側の脚を一歩前に踏み出すようにします。これにより、投球側の腕の動きが緩やかに減速するので、肩、肘に無理な力がかかりにくくなります。急激に腕の動きが止まると、特に、肩関節の関節唇に大きな力がかかってしまいます。

アロルディス・チャップマンの投球フォームを目指すためのコツ

 チャップマン投手のストライドは大きく、両足が同時に地面に着いた瞬間がないのが特徴です。軸足側の脚力が強くないと難しい投げ方です。
chapman100mile.gif
chapman100miles1.gif
chapman rennsyu sides1.gif


chapman rennsyu sides 前傾姿勢.jpg
@ワインドアップをして前足を高く上げた状態で、両肩を結ぶ線が前傾している。

 上体が2塁側に傾くと、両股関節を結んだ線が2塁側に傾き(前側の股関節の方が高くなる)、前側の脚にかかる重力で骨盤が自然とホームプレート方向に回転して行きません。上体は2塁側に回転しようとします。
 そのため、両肩を結ぶ線は前傾している必要があります。そうすると、軸足側の股関節を内旋状態から外旋する動作が楽に行なえます。

 体の重心移動について

 軸足を蹴って体の重心ををホームプレート方向に水平に移動するという意識は捨て、軸足を支点にして、体全体が前方に倒れこんで回転してゆくという意識を持つことが大事です。
 軸足を強く蹴ると、骨盤が前に移動し、慣性により上体はその場に残ろうとするので、上体は2塁側に後傾しやすいので、グラブ側の肩を下げ、最初前足を下に勢いよく下ろすことで上体の2塁側への後傾は抑えられます。
 ワインドアップの状態から、緩やかに上体はホームプレート方向に倒れこみながら、骨盤も最初から回転してゆき、前足が着地する前からは腹筋を使って上体をホームプレート方向に倒すことが主体となります。

chapman rennsyu sides 6 frames.gif
chapman100mile沈み込み荷重.gif
chapman front view2.gif
A前足はホームプレート方向ではなく、地面に向けて下に下ろす様に(わずかにホームプレート方向に)する。同時に体全体を沈み込むようにします。
 
 こうして、軸足に大きな荷重をかけ、軸足側の脚全体の筋肉に大きな負荷をかけ、強い蹴り出しを行なっています。
 その際、前屈みになった上体を背筋を使って真っ直ぐに起こし、軸足側の股関節を伸ばすことで、軸足にかかる荷重をより大きくしています。

chapman 軸足内旋から外旋の動き.gif
B前側の足を下に下ろしたら、軸足側の股関節は内旋した状態から外旋する。

 この動作で前脚はホームプレート方向に伸びてゆきます。両脚の外転(単純に閉じた両脚を開脚する動き)により前脚をホームプレート方向に伸ばしてはいません。

C前足が着地する時は、前足一本でバランスが取れる重心の位置に来る必要があります。
 この良いバランスにより、前足側の股関節の内旋、屈曲を最大限利用することができます。また、前足を着地したとき、前足側の股関節と投球側の肩関節を結ぶ線は弓のようになっている必要があります。前足側の股関節を中心に、この弓が真っ直ぐ伸びるようにして、投球側の肩がホームプレート方向に加速されてゆきます。
chapman rennsyu sides 背筋腹筋.jpg
chapman front view3frames.gif

 チャップマン投手とバレーボールのジャンピングサーブとの腹筋の使い方の違い
jumping serve.gif
バレーのジャンピングサーブの背筋、腹筋の使い方

chapman front view3frames_2.jpg
チャップマン投手の腹筋の使い方

 バレーでは空中での動作になるので、重心を中心に体が折れ曲がるので、臍の位置で体が折れ曲がり、股関節の屈曲ではなく、腹筋(腹直筋、腹斜筋)の内、腹直筋を中心に使っています。一方、チャップマン投手の場合には、前足を地面に着いて、上体が前傾しているので、肩の縦回転は前足側の股関節の屈曲(腸腰筋、大腿直筋)が中心で、腹直筋はあまり必要ではないと思います。肩の横回転は前足側の股関節の内旋と腹斜筋(投球側の外腹斜筋と前足側の内腹斜筋)、投球側の肩のあたりの筋肉では、腕を前に振り出すための大胸筋、肩甲骨を前に押し出すための前鋸筋(ボクサー筋とも言われる)が働きます。

チャップマン投手の軸足と着地側の足の蹴り方の強さについて

 軸足側の脚の蹴る力は非常に強いですが、着地側の足を蹴る力は軸足に比べれば強くはありません。前足を強く蹴って無理に勢いを止めていません。体が前に進む速度が速いので自然とそうなるのでしょう。そのため、フォロースルーは大きくなっています。球速が100マイル近いので、怪我の防止には理にかなっていると思います。フォロースルーの大きさはボールの回転速度の速さにつながっていると思います。
posted by BEST PITCHING at 16:57 | Comment(8) | TrackBack(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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